各科目の時間数 Number of hours for each subject

教え方

ここオーストラリアでは各州で質の高い教育の達成と水準の維持・向上させるために独立した法的機関である教育基準局が各州で設立されています。

ここでは、NSW州での教育基準の話をします

NSW州の教育基準局はNESAと呼ばれ、独立した理事会とニューサウスウェールズ州の教育・幼児教育担当大臣に報告を行っています。

NESAは、ニューサウスウェールズ州のすべての学校制度に対応し、国際的な研究やニューサウスウェールズ州の教員の意見など、幅広い要素を取り入れながら、以下のような分野で活動しています。

  • カリキュラム
  • 教育
  • 評価
  • 登録
  • 方針

NESAにより各教科の学習時間が大体決められています。一日の学校における学習時間は280分(4時間40分)で、週になると23時間20分になる。

更に詳しく計算をしてみましょう。わかりやすく1週間23時間を学校における授業時間数とします。大雑把に計算すると以下になります。

  • 国語(英語の事):8−11時間
  • 算数:6時間半
  • 理科:2時間〜3時間
  • 社会:2時間〜3時間
  • 保健体育:2時間〜3時間
  • 美術:2時間〜3時間
  • その他の学習又は、学校内アクティビティー(宗教、集会、言語、自由時間):6時間半以内

あるバイリンガルクラスの時間割。このクラスでは、日本語で美術、社会、体育、音楽そしてもちろん日本語の授業が合わせて週に5時間あります。

決められた時間数の中でNESAが定めるカリキュラムをモーラするのはなかなか大変です。学期中は学校のイベントや遠足などで思いのほか授業が抜ける事も多々あるので、内容によってはもっと時間があれば、、、、って思う授業もあります。

でも、それが現実、なんとかいらない所を削ってプログラムを調整しながら学期が過ぎて行きます。

NESAが定めるカリキュラムをNSW州の先生達が参照し、そして、全てのシラバスをモーラする必要があります。と、同時にオーストラリアにはACARAと呼ばれる独立した法的機関が存在します。

ACARAは、オーストラリア・カリキュラムの開発と継続的な改良、NAPLANを含む全国的な評価、そしてオーストラリアの学校教育に関する報告を行っています。

つまり、どうゆうことかと言うと、同じ科目でNESAが発行するシラバスとACARAが定めたシラバスが存在するという事です。この二つの独立した法的機関が発行するシラバスを比べると、違うんです。

どうして??一緒にしてくれないのーーーー!!ってのが私たちの心の叫びです。そしたら、色々な事が簡単なのに、、、ってね。じゃ、どっちのシラバスを使えば良いのかと言うと、それがNESAなんです。

カリキュラムに関しては別の機会に詳しくお話しします。

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